コンサルタントを目指す全ての方へ

情報を効率的に調査する方法【時短する方法を解説します】

仕事をしている中で何かを「調べる」作業というのは必ずあると思います。そんな中で、

・「なかなか欲しい情報が見つからない」
・「どのようなソースを使ったら良いかわからない」

と思ったことはありませんか?

この記事ではこういった疑問に答えます。

 

記事を書いている僕は、経営コンサルタントとして、いかに調査を早く、的確に終わらせるのか意識しながら仕事をしてきました。そんな経験の中で、実際に身につけ、調査の時間を入社時と比較し、数時間の時短に成功しています。

というわけで、今回は、「情報を効率的に調査する方法」について解説します。

1.情報を効率的に調査する方法

情報を効率的に調べる方法は、目的を明確にすること、ウェブサイトをのタブ機能をうまく使うことです。

  1. 調査の目的を明確にする
  2. ウェブサイトのタブ機能をうまく使う

それでは、1つずつに解説していきますね。

 

調査の目的を明確にする

情報を効率的に調査する方法の1つ目は、調査の目的を明確にすることです。具体的には、「何がわかればこの調査は終わりと言えるのか?」ということを明確にした上で、調査に取り組むことが非常に重要です。

 

何かを調べていると、ついついネットサーフィンになってしまうことが多いと思います。

例えば、「デジタル技術の最新事例を10個くらい集めてくれない?」と仕事を受けた時に、ついつい、A社がデジタル技術を活用して、品質維持業務を効率化した、といった事例に出会った時に、A社ってなんの会社なんだろう?すごい成長してるな?なんで成長したんだろう?・・・・

といったように、本来の目的から逸れた情報を集めてしまうことがあります。もちろん、興味を持ってい調べることは本当に大切でどんどん調べて良いと思います。

 

しかし、仕事には期限が必ずあるので、必要な情報は何か?と目的を持っていないと、脱線した情報ばかり集め期限が守れない、守れてもとりあえず情報を集めただけ、となり、時間もかかり、アウトプットの質も低いということになってしまいます。

 

なので、調査の目的、つまり「何がわかればこの調査は終わりなのか?」ということを調査をする前に、明確にしてノートや付箋に書いて、パソコンに貼ったり、目に見えるところに置いておくことをお勧めします。

≫参考:まだ残業しているの?効率的な時間の使い方

≫参考:仕事ができる人が意識している3つのこと

ウェブサイトのタブ機能をうまく使う

情報を効率的に調査する方法の2つ目は、ウェブサイトのタブ機能をうまく使うことです。

Googleなどで必要な情報を検索するためのキーワードを入れて、たくさんのウェブページが出てきた時にみなさんはどのように開いていますか?

一つずつクリックして、戻る(←矢印)を押してまた、検索結果ページに戻る、また次のサイトをクリックして・・・というように情報を調べていませんか?これだと非常に時間がかかりますし、あっ!さっきの情報どこだっけ?ということになる可能性があります。

 

そこで、効率的に行うにはウェブサイトのタブをうまく使えると、調査時間の短縮につながります。具体的な手順は、

  1. 検索
  2. 検索結果で気になるページを全て「新しいタブで開く」で開き続ける
  3. 検索結果をワードに貼り付ける
  4. ワード内で使える情報をハイライトする

    出所:Googleウェブサイトより引用

 

この手順で調べることをお勧めします。

 

特に重要なポイントは、情報ソースを集めることと、集めた情報から必要な情報を抽出するという作業を完全に分けることがポイントになります。情報を集めながら、必要な情報を抽出するとウェブページを開いては、それをじっくり読み、なければ次のウェブページへ・・・と作業することで、2つのタスクを同時にこなしていては、集中力が分散するからです。

 

そうではなくて、

  • 気になるウェブページは全て新しいタブに開いておく(情報ソースを集める作業)
  • 新しいタブに開いたウェブページの関連しそうな内容をワードにコピーし、ワード内で必要な情報にハイライトする(情報を抽出する)

という2つの作業をしっかりと分けることで、ソースを集めるという1つの目的に注力しその作業が終われば、情報を抽出する2つ目の目的に注力する、という形で、必要な作業が明確になるため、非常に効率的になります。

調査だけじゃなくて、資料を作るところももっと早く終わらせたいという方は、資料づくりが早い人と遅い人の違いもまとめてあるので、参考にしてみてくださいね

 

2.おすすめ情報ソース

情報を効率的に調査する方法は分かったけど、そもそもどんな情報ソースを使えばいいのかわからないし、どこに情報があるのかわからない、という声も聞こえてきそうなので、「情報ソースについて」も解説しておこうと思います。

 

ここでは、私もよくお世話になっている3つの情報ソースをご紹介したいと思います。デスクトップリサーチでは非常に役立つかなと思います。

  1. 調査の力
  2. 政府統計の総合窓口 e-Stat
  3. 日経テレコン

一つずつみていきましょう

 

調査の力

調査の力は、基本的に調査会社が消費者に対してアンケートを行い調査した結果をまとめているものです。例えば、「ミレニアル世代と親世代、「住まいと暮らし」の価値観を調査」といった内容です。そうした調査結果で、様々な調査会社が行なった結果をまとめている、キュレーションサイトです。

 

情報の幅も広く、生活、ライフスタイルから政治や経済まで幅広く扱っています。
もちろん情報の出所も必ずチェックしないといけないですが、困った時にはここで情報を調べて、各調査の大元になったデータにあたっていく、といった使い方もできます。

 

政府統計の総合窓口 e-Stat

e-Statはご紹介するまでもないかもしれませんが、国内の統計情報が全て集まっていますので非常に役に立つサイトです。

例えば、人口動態はもちろんのこと、アルコール消費量の推移や、品目(食費、交通費とか)ごとの消費金額など、日本国内に関してほしいと思う統計情報は、必ず取れると思っていただいて問題ないと思います。ぜひ効果的に活用してくださいね。

私の場合は、各省庁出している調査レポート(〇〇白書)を確認した上で、その大元にある統計データを確認して利用するという方法を取っていたりもするので、一緒に〇〇白書(情報白書など)を活用することもお勧めします。

 

また、ここではあまり詳しくお話ししませんが、海外の統計情報はEuromonitorを使ったり、各種協会(スパイス協会など)も統計情報を公開していたりするのでそちらも活用してみてください。

 

日経テレコン

日経テレコンは、キーワードに引っかかる雑誌や新聞の記事検索してくれる非常に有効なツールです。とはいえ、これは有料になるので、みなさんが働いている企業が導入しているかどうかにもよってしまうのですが、非常に調査では有効ですのでご紹介させていただきます。

事例調査や、社長や有識者の発言などを拾いに行くことが必要になった時は、この記事検索ができる日経テレコンがお勧めです。記事検索に関しては、なかなか無料のものがないのですが、GoogleのNews検索もひとつの方法としては有効かもしれません。

 

3.まとめ

本記事で解説してきたことを最後にまとめておきます。

・情報を効率的に調査する方法

1.調査の目的を明確にし、何に答えを出せば終わりなのか明確にする
2.ウェブサイトのタブをうまく使い、情報ソースを集める作業と、必要な情報を抽出する作業を分ける

・おすすめ情報サイト

1.調査の力:アンケート調査
2.e-Stat:国内統計データ
3.日経テレコン:記事検索(有料だけども)