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問題解決のための課題を見つける方法

様々な本や会社でも、「課題解決力が大事だ」、「課題解決力はビジネスの基本」などとよく言われていますよね。でも、なんとなくわかるけど、

・「課題解決って何すればいいの」

・「そもそも課題解決ってなんだろう」

と思ったことありませんか?

本記事ではこういった疑問に答えます。

記事を書いている私は、経営コンサルタントとしては、3年半、10以上のプロジェクトを経験し、課題解決を生業として生きてきました。そこで、私なりに考えた「課題解決」とは何か、わかりやすく解説したいと思います。

課題解決とはなんだろうと疑問を持つ方や、改めて確認したい方、課題解決力を伸ばしたい方にはお役に立つ記事になっていると思いますので、本記事をお読みいただければと思います。

それでは、「問題解決のための課題を見つける方法」について解説していきます。

1.問題解決のための課題を見つける方法

問題解決のための課題を見つける方法は、問題を引き起こしている原因を解決することです。ではもう少し具体的に解説していきますね。

 

課題とは何か?

課題とは、企業や部門、みなさん自身において、ある目的の実現や問題を解決するためにこ「これが解決できれば達成できる」といえる事柄です。

 

経営コンサルタントの中では「イシュー」とも呼ばれています。

では経営コンサルタントがイシューと呼ぶものはどんなものかというと、「その問いに答えることによって、意思決定や判断の結果が大きく変わる問い」ということになります。

 

例えば、カフェの売上が減少している場合、「ユーザー数を増やすべきか?単価を上げるべきか?」という問いが、イシューになります。

  • ユーザー数を増やす場合
    ブランディング、ポジショニング、コミュニケーションプランの検討
  • 単価を上げる場合、
    店頭でのセット販売など一人当たりの購入金額を増やす方法の検討

このように、その問いを解いた結果によって、その後の検討やアクションが大きく変わるような問いがイシューとなります。

 

よく混同しやすい、問題と課題の違いについても合わせて説明しておきますね。この説明を通して、さらに、課題とは何か?についての理解を深めていただきたいと思います。

 

問題とはなにか?

問題とは、本来あるべき状態と現状との間にある差(ギャップ)です。

よく会社で働いていると、「あの課長は問題だよね」、「あの評価方法問題だよね」ということがあるのではないでしょうか。この発言をもう少し噛み砕いてみると

「あの課長は問題だよね」

→「あの課長は、本来課長として求められている仕事ができていないよね」

→「あの課長は、本来課長に必要なスキルやマインドセットが求められているレベルに達していないよね」

というように、具体的に解釈できるとおもます。

 

つまり、「本来あるべき状態や基準」と比較して、現状何かが不足している状態が、問題がある状態ということがわかりますよね。

 

 

 

もう少し先ほどの課長の例でみると

問題:「本来課長として求められている仕事ができていない」

問題の原因:
・課長が部下の専門的な議論についていけていない
・チームへの仕事の振り方、フォローがうまくできていない
・経営に沿った判断ができていない

課題(イシュー):
・必要な知識量を身につけさせるには何をすべきか?
・チームマネジメントの方法を正すには何をすべきか?
・経営視点を引き上げるために何をすべきか?

といったように、問題を解決するために解決されなければならない問いが課題となります。

 

2.課題設定の方法

課題を設定する方法は、大きく2つあります。

  1. 原因追求型での課題設定
  2. 目標達成型での課題設定

 

原因追求型での課題設定

原因追求型での課題設定とは、あるべき姿と現状の間にギャップが生じ、企業や個人にとって望ましくない状態となっている場合に、そのギャップを埋めるために何をすべきか?と、課題を設定する方法です。

 

具体的には、先ほどまで取り上げていた「あの課長、問題だね」のパターンです。

 

課題設定の方法としては、なぜ?を繰り返して、問題の原因を追求し、その原因を解決するためには何をすべきか?という課題を設定します。

特に課題設定の方法で大切なことは、なぜ?をしっかり自分に問いかけて真の原因を突き止めることになります。

ここでしっかり縦の論理と横の論理を組み上げて、誰が見ても課題だね、と言える課題を特定することを心がけて欲しいと思います。

参考≫論理的に考える方法【わかりやすく解説します】

 

 

目標達成型での課題設定

目標達成型での課題設定とは、将来的に自分たちが目指したい姿を達成するために、企業や個人が何をすべきか?と、課題を設定する方法です。つまり、未来視点で課題を設定する方法です。具体的には、中期経営計画や、事業戦略、将来の人生設計などはこの方法で課題を設定します。

 

例えば、レトルトカレー事業の事業戦略を作る場合を想像してみましょう。この場合の課題は以下のようなプロセスで設定されます。

Step1:将来目指すべき姿の設定
→今後3年で売上を現状の100億円から120億円にする

 

Step2:環境変化の把握
→市場は拡大傾向、人口は減少、ニーズは多様化、・・・・など

 

Step3:自社の現状を把握(強み・弱み)

→強みは、開発力、規模の経済、ブランド力

→弱みは、意思決定の遅さ、人材の高齢化

 

Step4:乗り越えるべき課題の設定
例1:国内市場での収益性強化にな何をすべきか?
例2:自社の強みを生かしながら、海外市場で売上を伸ばすには何をすべきか?
例3:ニーズの多様化に対応するため、意思決定プロセスをどのように改善すべきか?

といったように、現状と事業環境の変化を考慮し、自社として、何に取り組むべきか?と、課題を設定する方法があります。

特にこの目標達成型の課題設定方法は、なぜ?を行い、自社の弱みや市場の変化を理解することも大切になりますが、特に「どのように実現するのか?」というHOWの部分に関しての課題がより重要視されます

3.まとめ

本記事で解説してきたことを最後にまとめておきます。

・課題とは何か?

1.課題とは、問題の原因を解決するために答えるべき問い
2.課題設定のパターンは二つ
・原因追求型:なぜ?を重視し、原因を追求し課題を設定
・目標達成型:どのように?を重視し、達成方法に関する課題を設定