社会人の方で1日も全くパソコンに触らないという人はいないと思います。毎日、パワポで資料作成をされていると思います。そんな時、
・「もっと早く資料を作りたいなぁ」
・「もっと作業を効率的に早く終わらせられないかなぁ」
と思ったことはありませんか?
本記事ではこういった疑問に答えます。
記事を書いている僕は、経営コンサルタントとして、10以上のプロジェクトを経験し5,000枚以上の資料を作成してきました。毎日、パワポで資料を作成してきた中で、マウスを使わずスライド1枚20~30分で作成しています。この経験に基づいて、資料作成において絶対に覚えておくべきショートカットをご紹介します。
というわけで、今回は、「もうこれで残業しない。仕事を効率化するショートカットキー集」について解説します。
毎日資料作成をしているけど、「もっと効率的に資料を作りたい」、と思っている方は、ぜひこの記事をご覧くださいね。
1.資料作成を効率化するためには、パワポのショートカットキーを覚えること
まずパワーポイントのショートカットキーをご紹介する前に、簡単に、なぜショートカットキーを覚えると良いのか?について、説明しておきます。資料作成を効率化するにはショートカットキーを覚えることが必要な理由は大きく2つです。
- 仕事のスピードが倍になる
- 仕事の質も上がる
それでは、1つずつに解説していきますね。
ショートカットキーを覚えると仕事のスピードが倍になる
資料作成を効率化するためにショートカットキーを覚えるべき理由は、仕事のスピードが倍になるからです。
毎日パソコンで資料を作ったりしていると、どれくらいマウスで色を選んだり、図形を挿入したりしているか数えたことありますか?私も数えたことはないですが、おそらくスライド1枚作るのに10回以上は使っているはずです。
会議資料が10ページあるとすると、それだけで100回以上、1回の作業が30秒とすると、3,000秒、つまり、50分も損をしていることになるわけです。たった10ページの資料で。
これが、月20日勤務日があるとすると、1,000分も無駄にしていますよね。これで大体16時間です。こんなにも無駄な時間を作っているって恐ろしいですよね。
パワポのショートカットキーを使わない=自ら進んで残業時間を長くしている、ということが分かりますよね。
パワポのショートカットキーを使うと、今まで30秒かかっていた作業が5秒で終わります。
例えば、図形を挿入する場合、タブから挿入を選択→図形を選択→挿入→大きさを調整→色を変更
この作業をマウスでやろうと思うと、クリックの嵐になってしまいます。しかしショートカットキーであれば次のような形で、図形を挿入することができるわけです。
・タブから挿入を選ぶ→図形を選択する→挿入する:alt+n+s+h
・図形の色を変える:alt+h+s+f
このように、パワポのショートカットキーを覚えるだけで圧倒的に作業スピードが上がるんで使わない手はありません
≫参考:情報を効率的に調査する方法【時短する方法を解説します】
ショートカットキーを覚えると仕事の質が上がる
資料作成を効率化するためにショートカットキーを覚えるべき理由は、仕事の質が上がるからです。
次の図を見てください。この図は、ショートカットキーを覚えている時と覚えていない時の作業時間の比率です。
図を見てわかる通り、ショートカットキーを習得した場合、頭を使う作業時間が圧倒的に多くなります。
この結果として、ショーカットキーを修得した方は、資料作成にかかる時間が圧倒的に短くなるので、その間に、より考え、より質問をしたりディスカッションするといったように、頭を使う時間を増やすことができるので、アウトプットの質が上がっていくことがわかります。
実際に、コンサルティングファームでも、頭を使う時間を増やすために、ショートカットキーを覚えることが必須スキルとして教えられています。上司と画面を見ながら資料を修正している時も、ショートカットキーで会話するなんてこともありますよ。
2.資料作成をする上で、絶対に覚えておくべきショートカット
ここからは、資料作成を効率化する上で、絶対に覚えておくべきショートカットキーをご紹介していきます。
- 超基本のショートカットキー
- 図形に関するショートカットキー
- 文字に関するショートカットキー
- その他のショートカットキー
このショートカットキーはWindos版Officeに対応していますので、その点はご了承ください。
WindowsのOfficeが入っているPCであれば、どのPCでも使えるショートカットキーです。
それではショートカットキーをご紹介していきましょう。
※ショートカットの見方
- ctrから始まるものは、同時に押す。
例:書式コピー(ctrl + shift + c)の場合、ctrl を押す→ ctrl を押しながらshiftを押す→ ctrl と shift を押しながら c を押す - altから始まるものは、順に押す
例:図形の挿入(alt + n + s + h)の場合、altを押す→ 次にnを押す→ 次にsを押す→次にhを押す
超基本のショートカットキー
保存:ctrl + s
コピー:ctrl + c
貼り付け:ctrl + v
書式コピー:ctrl + shift + c
書式貼り付け:ctrl + shift + v
一つ前の作業に戻る:ctrl + z
同じ作業を繰り返す:ctrl + y または alt + enter
図形内の文字選択:図形を選択して、F2
文字を大きくすする:ctrl + shift + >
文字を小さくする:ctrl + shift + <
太文字:ctrl + b
斜め文字:ctrl + i
下線付き文字:ctrl + u
上付き文字:ctrl + shift + +(プラス)
下付き文字:ctrl + shift + -(マイナス)
図形に関するショートカットキー
図形の挿入・編集
図形の挿入:alt + n + s + h → 十字キーで図形を選択 → スペースで決定
図形の編集: alt + j + d + e +n → 十字キーで変更先の図形を選択 → スペースで決定
(形変えたりできるよ)
図形の塗りつぶし:alt + h + s + f → 十字キーで色を選択 → スペースで決定
図形の枠線の色:alt + h + s + o → 十字キーで色を選択 → スペースで決定
図形の配置
左揃え:alt + h + g + a + l(LeftのL)
右揃え:alt + h + g + a + r(RightのR)
上揃え:alt + h + g + a + t(TopのT)
下揃え:alt + h + g + a + b(BottomのB)
左右中央揃え(水平方向に真ん中に配置):alt + h + g + a + c(CenterのC)
上下中央揃え(垂直方向に真ん中に配置):alt + h + g + a + m(MiddleのM)
左右に整列(水平方向に等間隔に配置):alt + h + g + a + v(VerticalのV)
上下に整列(垂直方向に等間隔に配置):alt + h + g + a + h(HorizontalのH)
(注意点は、alt + h + g + a + a 通してしまうと、「スライドに対して配置」が選ばれてしまい、おかしなことになるので、その時は、alt + h + g + a + oを押して、「選択したオブジェクトを揃える」を選びます)
図形の回転
右に90度回転:alt + j + d + a + y + r
左に90度回転:alt + j + d + a + y + l(エル)
上下回転(反転):alt + j + d + a + y + v
左右回転(反転)alt + j + d + a + y + h
グループ化
図形のグループ化:ctrl + g
図形のグループ化解除:ctrl + shift + g
文字に関するショートカットキー
色
文字の色:alt + h + f + 1 → 十字キーで色を選択 → スペースで決定
段落
段落を入れる(番号なし):alt + h + u + 2 → 十字キーで選択 → スペースで決定
段落を入れる(番号あり):alt + h + n → 十字キーで選択 → スペースで決定
インデックスを下げる:tab
インデックスを上げる:shift + tab (シフト押しながらタブ)
文字列の方向
縦書きにする:alt + h + a + x + v
右へ90度回転:alt + h + a + x + r
左へ90度回転:alt + h + a + x + l()
3.まとめ
本記事で解説してきたことを最後にまとめておきます。
・仕事を効率化するためには、ショートカットキーを覚えるメリット
1.残業時間が減る
2.頭を使う時間が増えるので、仕事の質が上がる
・資料作成をする上で、絶対に覚えておくべきショートカット
1.基本ショートカットキーは必須
2.図形系や文字系のショートカットキーも覚える
≫参考:読書を資料づくりに活かす方法
≫参考:会議の進め方【初めての進行役でもうまくいく方法を解説します】