みなさんが会社や大学でパワポーイントを使っているときに
・「本でみた通りに作ってもうまくいかない」
・「本を参考にしてつくってみたのに、なんかかっこよくならない」
・「結局、本で言ってることをやってみてもだめだぁ〜」
なんてことありませんか?
この記事ではこういった疑問に答えていきたいと思います。
記事を書いている僕は、新卒で経営コンサルタントになってから、たくさんのプロジェクト(PJ)を経験して、資料も数千枚と作ってきました。
せっかく本を買って勉強し始めたのになかなかうまくいかない、なんて思っているそこのあなた!ぜひこの記事を読んで、かっこいい資料を作れるようになりましょう。
それでは、「読書を資料づくりに活かす方法」について、解説していきますね。
1.読書を資料づくりに活かす方法
読書を資料づくりに活かす方法は、大きく3つのステップを踏んでいくと良いとおもいます。
- 資料作りに役に立つ本の選び方
- 本からうまく学ぶ方法
- 本で学んだことを応用する方法
ではさっそく、具体的にみていきましょう。
資料づくりに役に立つ本の選び方
資料づくりに役に立つ本は、絵や写真がたくさん入っている本を選ぶことです。
絵や写真がたくさん入っている本を選んだ方が良い理由は、単純にわかりやすいからなんです。少し例を見ていきましょう。下の図を見てみてください。
左の図のように、文字だけで説明してある資料と、右の図のようにグラフや絵で書いてある内容の方が、本を読んだときに、頭に入ってきやすいと思います。
どうしても人は文章ばかりで説明されると、その内容を理解して絵のイメージを持つことって、とてもむずかしいんですよね。
僕自身も本をたくさん読んだりしますが、そこからイメージ的に理解をして、資料に活かしたりするのにとても苦労しました。
絵で説明してある本や文章の方が、理解しやすいですし、まして資料づくりに生かそうと持っているのであればなおさら、絵で説明してあるほうがよいですよね。
キレイなパワポ資料をつくりたい、わかりやすく絵や図をうまく使いたい、と思ったときにはみなさんも本を見て勉強したりしますよね。
そこで、実はあまり使えない本を選んでしまってはせっかく勉強したのに、力になりにくかったりするので、この選び方は意識してくださいね。
本の使い方
本の使い方でたいせつなポイントは、本に書かれている内容や例をノートに書きだして、たいせつだと思った部分を、抽象化してぬき出すことです。
資料のつくりかたや、プレゼンテーションの本には、大切な説明がたくさんの文章と例を使って説明してあることが多いですよね。
そこで、自分がここ大事だ!と思ったところをノートにかいておきます。
その書いたメモに対して、「何がいいんだろう?」と質問を自分になげかけてみてください。こうすることで、大切だと思ったポイントをより深く理解することができるので、応用させやすい形で、学ぶことができるんです。
たとえば、本を読んでいるときに僕が「強調したい文章は濃い色を使う方が良い」と、本を読んでノートにメモしたとします。すると、次にすることは次のように掘り下げて見ることです。
強調したい文章は濃い色を使う方が良い
↓
濃い色を使うってどういうこと?
↓
他の文字と違う色をつかうことか!(ここで学びがふかまってます!抽象度がたかくなってますよね)
↓
じゃあ資料を作るときは、ダークグレーで文字を書いて、強調したいところは水色にして資料をつくることにしよう
となる感じです。何と無くイメージはつかめていればうれしいです。
こんな感じで、本を読んで気になったことをノートにメモして、自分の表現に書き直して、自分の中にストックしていくと、どんどん自分の資料に応用しやすくなっていくので是非試してみてくださいね。
その他にも、先輩の資料をみたときとか、これわかりやすい!きれい!と思ったときに同じようにメモにとって、学んでみてくださいね。
そうすると、もう世の中にあるもの全てが教材になっちゃうので、すごく勉強になります。
本で学んだことを応用する方法
本で学んだことを応用する方法は、たくさんの資料を作って経験値を貯めることです。
資料づくりがうまくなるには、かっこいい資料とか真似したいと思う資料をみて、自分で真似して作ってみることが、とても大切です。
そして、作った資料を先輩や同僚にみてもらってフィードバックをもらってさらに修正していく、という流れをなんども繰り返すことで、どんどん身についていきます。
私も、いろいろ試しながら学んでいきまいた。
たとえば、「時間に沿って変化を見たいときは、折れ線グラフを使う」と、本から学んだとします。
でも、下の図のように、製品別の売上構成比を折れ線グラフでまとめてみても、分かりづらいですよね。ここで気づいて、積み上げ某グラフのほうが分かりやすいんだ!と、経験するんです。
ここでは、かなり極端な例で説明しましたが、今回のグラフのように、いろいろ資料を作ってみて、直しながら勉強していくと、いつどんなときにどんな資料の見せ方が良いのか、ということを経験値として溜めることができるので、資料づくりがどんどんうまくなるんです。
最初からきれいで分かりやすいスライドを作ったりできる人はほとんどいません。
まずは、しっかり量をこなして、量から質に変わっていくプロセスを踏んでいくしかないんですよね。ここだけはどうしても避けられないので、がんばりましょうね。
≫参考:会議の進め方【初めての進行役でもうまくいく方法を解説します】
2.資料づくりに参考になるおすすめの本
資料づくりに参考になるおすすめの本は、次の3冊です。
- 外資系コンサルタントのインパクト図解術
- 外資コンサルのスライド作成術
- 最強フレームワーク100選
外資系コンサルタントのインパクト図解術
おすすめ本の1冊目は、外資系コンサルタントのインパクト図解術(著:清水久美子)です。
この本は、どのような資料を作ればインパクトを与えられるのか、つまり、聞き手が感動して、こころが動かされて行動に移させるための図解術をていねいに説明している本です。
資料構成の方法から、スライド一枚一枚をつくる方法まで丁寧に説明されているので非常に役に立ちます。
また、内容もイラストが非常に多くて、とっつきやすいと思いますので是非試してみてください。
各ページのレイアウトや文章と文章の余白もあり、とても見やすくきれいな本になっているんで、本の内容だけじゃなくて、ページの見た目からも学べることがたくさんあるので、ほんとうにオススメです。
私自身もこの本を読んで、なぜこんなにきれいなのか?よみやすいのか?というところから気づきを得て自身の資料に反映し、着実に力がついたので、読んでよかった1冊ですね。
外資コンサルのスライド作成術
おすすめ本の2冊目は、外資コンサルのスライド作成術です。
この本は題名の通り、外資コンサルタントがよく使うグラフや、情報をまとめるための図解のイメージが、たくさん載せられています。
こういう情報を伝えるときにはこのグラフを使うのか、ということだったり、ハイライトの方法など、とても役に立つことが学べる本になっています。
僕がこの本から学んだもっとも大切だなと思うことは、余白をうまく使うことでした。
図を見ていても余白と、図のバランスがとても良くて、グラフ一つ一つが余白を十分に持っているから見やすいんだ!、ということに気づいて、すぐ取り入れました。
そこから、余白の取り方を気にすることで「とても見やすい資料だね」と上司からも好評だったので、特に覚えています。
最強フレームワーク100選
おすすめ本の3冊目は、最強フレームワーク100選という本です。
この本は、基本的にはビジネスでよく使うフレームワークを集めた本です。しかし、フレームワークは情報を整理するのにとても役に立つので、資料にまとめる際でも使えると思います。
調べた内容や、検討した内容をこの本にあるフレームワークを使ってまとめるだけで、とても分かりやすくなりますし、相手にも伝わりやすくなるので一石二鳥ですよね。
僕自身も、この本はパラパラ何度も見返してフレームワークを覚えてみて、資料をつくるときに使って、上司のチェックを受けて少し修正したりと、使うタイミングを学んでいきました。
仕事の中で何か考えるときにも使えるので、ぜひ1度手にとってみて欲しいなと思います。
フレームワークに関して参考になる記事も貼っておきますね。
≫参考:論理的に考えるための方法
3.まとめ
本記事で解説してきたことを最後にまとめておきます。
・読書を資料づくりに活かす方法
1.図や絵が多い本を選ぶ
2.本で大切なことをメモして、応用が利く形でストックする
3.資料作成→フィードバック→修正のサイクルを回して資料を作る経験を増やす
・資料づくりに参考になるおすすめの本
1.インパクト図解術
2.外資コンサルタントのスライド作成術
3.最強フレームワーク100選