この記事ではこの疑問に対して勝手に考えてみた記事です。
私は、新卒から戦略コンサルタントとして働いていますが、私が入社した頃よりもさらに人気が高まっています。この現象について勝手に考えてみました。
本記事の内容
- コンサル業科はなぜ人気なのか?
- 今からコンサル業界に入ることが何を意味するのか?
皆さんもなんとなくコンサル業界を目指しているかもしれません。1歩立ち止まってなぜ?と考える機会になれば幸いです。
1.コンサル業界の現状
まずコンサル業界の人気を科学する前に、今のコンサル市場がどのようになっているかを少し解像度を高めていきたいと思う。
国内コンサル市場は、2020年に8,600億円に達し、2025年に1兆円を超える見立て
ビジネスコンサルティング市場では、デジタル化の様子見状態からの脱却が発生
まず、IDCのレポートによると、2020年ど時点では、ビジネスコンサルティング市場が最も大きく市場の中心である。一方で、デジタル関連のビジネスコンサルティング市場が拡大していく見立てとなっている
出所:国内コンサルティングサービス市場予測(IDC)
それと同時に、デジタル関連のITコンサルティング市場も成長が加速し、市場全体を牽引
これはまぁ当たり前という感じですね。デジタル関連のコンサルで構想策定や改善案が導出され、それを実行するためにITに落とし込まれていく。
当たり前すぎるので、ここはあまり考えないことにする。ただちょっと、どんなIT案件が増えているのかは気になる・・・。
コンサル市場成長の背景には、ようやくDXに着手し始めた大企業の存在と、工業化したコンサルファームの存在あり
先行企業のDXの成果が出始め、フォロワー企業お得意の先行事例による意思決定が市場拡大を後押し
市場の成長の仕方を見ると、夢物語で何やらよく分からなかったデジタルトランスフォーメーションといった技術活用の成功事例が徐々に見え始め、大企業がようやく重い腰をあげた。でもケイパビリティないからコンサルを使うという構造だと、私は考える(当たり前だ)
そう思って、ちょっと調べてみるとこんなデータがありました(2次データなのは許してね)
出所:IDC InfoBrief(sorted by 経済産業省 デジタルトランスフォーメーション に向けた課題の検討)
これをみると、やっぱりデジタルトランスフォーメーションで成功している企業が出てきており、事例が増えてきたと言えると思います。つまり、日本企業の大好きな事例がたくさん出てきたことで、経営層の解像度が高まり、DXプロジェクトが乱立していると想像が付きます。
意思決定が増加は言い過ぎかもしれないけど、まぁ想像するに多分そうだろうなと。ここは皆さんのご意見くださいー。(是非Twitterへご返信を)
そうは言いつつ気になったのでまたまた調べてみると、(これまた2次情報ですが)、DXのパートナーとしては、コンサルタントだったり、デジタル化戦略の立案能力なんか求められているので、コンサルに依頼がやはりいっていそうな気がします。
出所:日経BP XTECH
コンサルティングファームも工業化をさらに加速し、DXの実行支援を拡大
当然企業のニーズが増えればコンサルへのニーズ増えるでしょう。だって、ナレッジないからコンサルに頼むのはいつもの流れ。
それを受けて、各企業はDX、IT領域を強化拡張子、戦略作るだけじゃなくて、実行までフルパッケージでやること増えてきたよね。それを昔からやってきたのがアクセンチュアだが。
そうすると、どの企業もアクセンチュア方するわけで、そこそこ賢い人(キレッキレより、処理能力高い人材)を大量に獲得し、誰でもある程度回せる仕組みを作り、スケールさせていくわけだ。(ビジネス的には実に正しいが、コンサルタントの先駆者たちはどう思うのか)
実際に各企業を見てみると、
- マッキンゼー
- BCG
- アクセンチュア
- デロイト
強弱はありつつもまぁ大きな流れとしては、工業化ですよね。
2.コンサル業界の人気ぶり
コンサルティングファームは就職ランキング1位に
少し前に話題になっていましたが、東大・京大の就職人気ランキングでコンサルティングファームが独占している状況です。
コンサル市場が成長市場であることも伺えますね。それにしてもすごい。
出所:https://www.onecareer.jp/articles/1907
コンサルティングファームの方針転換が要因かも?
クライアントの要望が戦略だけでなく実行に移ったり、広告代理店がコンサルの領域に入ってきたり、新たなコンサルファームが立ち上がったりと成長市場ならではの動きが活発してきています。
そこでコンサルティングファームも競合にやられないように、実行面まで幅を広げたりテクノロジーチームを強化したりと動きを進めています。そうなってくると、「少数の天才で価値を出すゲーム」から「そこそこ優秀な人を集めて価値を出すゲーム」に変わってきます。
すると採用は、「東大理学部物理学科」の世界から、東大生・京大生、旧帝大というように、採用の枠が広がっていきます。処理能力の高い人を集め早期に戦力化し、ビジネスをスケールさせる。まさにそういう発想になっていきます。
それもあって、各社採用の枠を広げたり、ビズ立直でアプローチするなど、リーチする層が増える→採用増える→コンサルで働く先輩増える→情報入ってくる→受ける→採用増える、なんて感じでしょうか。
当然様々な要素があるとお思いますが、思いつきで書いてます。
志望者増の始まりは業界衰退の始まり
コンサルが就職ランキング1位になるといよいよ、業界衰退の始まりだなーと思っています。
コンサルティングファームで働くことは個人的には素晴らしいことですし、面白いと思います。もちろん成長もできます。ただ業界としては、成熟しきり、コンサルのコモディティ化がすすみ、コンサル出身であることの価値はどんどん薄れていくんでしょうね。
少し古いですが、昔は銀行が就職ランキング上位に来ていた時代でした。しかし、今の銀行をみてみるとなかなか苦しんでいます。RPAを入れたみずほ銀行が77万時間削減したとニュースもありましたが、どんだけエリートに無駄な作業させていたのか・・・。今では銀行に超トップ層が就職していない状況だと思います。
そんな時代に、当時のコンサルティングファームに入社していた方々が、まさに当時の超トップそうの一部だったのでしょう。現代では、ベンチャー企業や、テックカンパニーに入社しているのでしょう。(ランキング上位に入らない企業にいっている)
コンサルティング業界がまだ国内に根付いてない時代の方々の活躍や、ブランディング活動の賜物ですが、コンサルティングファームに入ると優秀になれるというイメージがあると思います。しかし、コンサルに入るから優秀になれるではなく、優秀な人が当時コンサル業界に入っていたということが大きな要因じゃないかと僕は思っています。
もちろん今でも優秀な方がたくさんいらっしゃるコンサル業界ですが、入ればビジネスマンとしてスーパー優秀になれると思っている方は、考えを改めた方が良いです。
3.今からコンサル業界を目指す意味
コンサルで身に付く問題解決力・ビジネスお作法はやっぱり意味がある
とはいえ、総合格闘技で戦えるために、コンサル1本では限界
4.コンサルタントとしての生き方
コンサルタントになるのも自由だし否定する気はない
ただコンサルで生きるにしても、事業経験をもつ期間があっても良いのでは?
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