この記事ではこういった疑問にお答えしていきます。
私は、新卒から戦略コンサルタントとして働いています。コンサル転職面接のサポートも100名以上サポートしています。
この記事を読んでいただければ、コンサルタントは何をしているの?に対して十分理解いただけると思います。
そして、コンサルタントへの転職・就職の後押しになれば幸いです。
本記事の内容
- コンサルタントの仕事はファームによって変わる?
- コンサルタントの仕事ff内容は?
- コンサルタントの仕事の進め方は?
- コンサルタントはどんな人と仕事をするのか?
- コンサルタントに必要な資格は?
- コンサルタントの年収は?
経営コンサルタントに転職することが不安な方も、転職が決まった方も是非読んでコンサルタントとして活躍して下さい。
1.コンサルタントの仕事はファームによって変わる?
結論から言うと、ファームによっては変わりません。ただ、偏りがあるのは事実です。そもそも、コンサルタントは「特定の専門誌知識をもとにクライアントの課題を解決する仕事」です。
企業には様々な悩みがあります。中長期の戦略を考えたい、コストを削減したい、文化を変えたい、システムを導入したい。こうした悩みや問題を解決するのがコンサルタントです。
このように、コンサルタントの仕事内容は様々ですが、概ね下記6つに分けられます。
戦略系コンサルティングファーム
一言で言うと、経営者の悩み、特に前者方針や戦略の悩みに関連して仕事にしているファームです。
企業の社長レイヤーの問題解決を主としたコンサルティングファームを、戦略系コンサルティングファームと呼びます。または、マネジメントコンサルティングと呼ぶこともあります。
戦略系コンサルティングファームが手掛ける仕事は、M&A戦略、中期経営計画策定、事業戦略、商品戦略などの所謂戦略案件と呼ばれるものが中心です。
そのほかにも、組織再編や業務改革、営業改革なども手掛けます。
経営者の悩みを解決するため、特定の両羽域に囚われず全方位的に悩みを解決しています。
代表ファーム:McKinsey、Boston Consulting Group、Bain&Company、ATカーニー など
総合系コンサルティングファーム
一言で言うと、何でも屋さんです。
戦略系コンサルティングファームのような戦略案件もあれば、オペレーション改革やシステムの導入まで幅広に扱っています。
比率で言うと、戦略系の案件が2割、戦略の実行支援が6割、システム系が2割といったイメージでしょうか。
最近ではシステムやデジタル系の案件を扱うことも増えてきており、戦略策定〜実行支援を全方位的な領域でサポートしています。
代表ファーム:アクセンチュア、デロイト、PwC、EY など
IT系コンサルティングファーム
一言で言うと、ITやシステム面に特化したコンサルティングファームです
前者戦略に基づいて、企業のITやデジタル技術の方針を考えたり、システムの要件設計、導入も行なっていきます。
代表ファーム:アクセンチュア、IBM、 など
財務系コンサルティングファーム
一言で言うと、文字通り財務周りのコンサルティングファームです。一般的にはFAS(Financial Advisory Service)と呼ばれいます。
M&A支援はもちろん、以外にも、企業再生支援や、企業価値評価、フォレンジックなどがカバーしているサービス領域です。戦略系ファームや総合系ファームと連携することもあります。
代表ファーム:DTFA など
再生系コンサルティングファーム
一言で言うと、瀕死の企業を救うことに特化したコンサルティングファームです。
戦略系コンサルティングファームが扱うこともある再生案件ですが、そうしたことに特化したプロジェクトを扱っています。
再生プランを策定しその実行を社長と共に行っていく案件です。近年では、東芝やJALなどにもコンサルが入り事業再生をしているのが新しいとお思います。
代表ファーム:IGPI(経営共創基盤) など
人事系コンサルティングファーム
一言で言うと、人事周りに特化したコンサルティングファームです。
人事の採用戦略や、報酬制度の設計、給与制度の改革、人材開発などのコンサルティングを行っています。
組織は戦略方針に沿って柔軟に変更する必要があり、その戦略を受けて人事の観点で前者戦略を実現するためにアドバイザーとして関与することが多いです。
代表ファーム:IGPI(経営共創基盤) など
2.コンサルタントの仕事内容は?
コンサルタントの仕事内容は問題解決そのものです。が、実際に案件を受注することと、案件を推進すること等役職によって大きく変わります。
ざっくり言うと、パートナーやプリンシパルと言われる役職の人たちが、クライアントから案件を獲得し、マネージャー以下でプロジェクトチームを組み案件を推進していきます。
コンサルティングファームの仕事の進め方として大きな特徴は2つあります。
1つ目は、案件獲得の営業は年齢・経験が上のパートナーが行い、若手はプロジェクト推進を行うこと
一般的な企業は案件を獲得するのは若手営業マンというイメージがありますが、根サルティングファームは逆です。
これは、コンサルティングという仕事の特性上お客様は社長は事業本部長です。
そこに業界の経験やコンサルスキルもない若手が行ってもお話になりません。なので、コンサルスキルも専門性も高いパートナーやプリンシパルが営業に行くことが基本です。
2つ目は、プロジェクト体制で進めること
一人一人が固定的役割を持つことはなく一定期間のプロジェクトチームを組成しその中で必要な役割を持ちます。
もちろん、役職でどのレベルの仕事をする課は大まかに決まっていますが、上司や部下はプロジェクトごとに都度変わります。
ファームやプロジェクトによっても異なりますが、大体の体制は3〜5名程度で、3〜6ヶ月のプロジェクトを推進します。
- パートナー1名
- プリンシパル1名
- マネージャー1名
- コンサルタント1名
- アナリスト2名
主な進め方のイメージは
- 0ヶ月目:提案
- 提案段階では、顧客からヒアリングをし今の課題感を把握した上で、今時点の仮説・課題を解いていくアプローチを提案し仕事を受注します
- この辺りでは、コンサルタント、アナリストは提案資料作成の手伝い程度で、マネージャー以上で作られる場合がほとんとです
- 1カ月目:現状分析・仮説
- プロジェクトが始まった1ヶ月目特に最初の1週間で一気にスタート奪取います。
- この時点で、データをもらったりヒアリングをしながら提案時点で考えていた仮説を検証しブラッシュアップをしていきます。
- そして、最終報告の結論を描き切ってしまいます。
- 2ヶ月目以降
- 1ヶ月目で出てきた仮説を検証するためにさらに追加調査やヒアリングを行いどんどん進化させていきます
- また、検討が進む中で新たに出てくる論点を説いていくことが中心です
- そして中間報告で、現時点の結論と今後の進め方を社長に報告し議論を行います
- 最終月
- 打ち手の具体かや来月以降のアクションプランをまとめていきます。
- そして最後に社長や経営層に対してプレゼンを行いプロジェクト終了となります。
案件は様々
コンサルタントの扱う案件は様々です。中期経営計画のような全社戦略を作ることもあれば、商品戦略を作る案件もあります。
さらに戦略を作ったものを実行するフェーズを支援するプロジェクトも多数あります。この章の初めでも伝えましたが、問題解決が仕事なのでクライアントにとって必要なことは提言し戦略策定・実行支援はまで幅広に取り扱っています。
参考記事:コンサルタントの1週間の働き方【必見】
4.コンサルタントはどんな人と仕事をするのか?
コンサルタントはイメージ通り頭の良い人がしている仕事と思われていますが、その通りです。
戦略コンサルティングファームに入社すれば、周りには、東京大学や京都大学出身は当たり前。三菱商事→ハーバード大学MBAという人もいたり。
とにかくすごく優秀な方が多いです。
私も、灘高→京大、開成高校→東大という方々とたくさん仕事をしていますが、もうそれはすごく頭が良くてキレッキレです。(筆者は超有名大学ではないですが)
とはいえ、今では採用の門戸も広がり様々な方が入っておられます。なのであまり学歴に捉われる必要ないです。
コンサルティングファームに入社できれば、コンサルタントとして活躍できるポテンシャルがあるということで採用されているので自信を持ってください。
コンサルタントに内定する、コンサルタントとして活躍するに必要なことはスキルで身につきます。努力すればいいだけです。
私自身も特別優秀な大学を出たわけじゃないですが、戦略コンサルタントとしてやっていけています。
入社してからどうやったら彼らと対等にできるか試行錯誤しながら頭の使い方・物事の考え方を学びました。
今からでも十分活躍できるコンサルタントになれます。今から行動するかしないかです。
私も活躍したい若手コンサルタントの方、これからコンサルタント になりたい方をサポートしています。
明日ではなく今日からやるかどうかですよ。
おすすめ:コンサルタントになりたい方はこちら
おすすめ:ケース面接対策講座
5.コンサルタントに必要な資格は?
コンサルタントになるための資格は必要ありません。これ事実です。
もちろんMBAとる、中小企業診断士を取ることもとても有効ですが、それがないと仕事ができないわけではありません。
必要なのは問題解決力・考える力ただこれだけです。
ただもし資格をそれでも取りたいという方は、会計士だったり、MBAがおすすめです。
参考記事:経営コンサルタントに資格は必要ありません【スキルは必要です】
コンサルタントとして資格は不要ですが、確実に問題解決スキル、論理的に話すスキルは絶対に必要です。
コンサルタントになってからやばいと思って学んでいてもスタートでこけてしまうとかなり損です。
面接対策の時からしっかり身につけていきましょう。
そのためにも、現役のコンサルタントなどにしっかりフォローしてもらいながら面接対策することをお勧めします。
6.コンサルタントの年収は?
コンサルタントの平均年収は800〜1,000万円です。
これを高いと見るか低いと見るかは非常に難しいですが、割と高いと思います。
今は働き方改革で労働時間の制約がありますし、各ファームとてもホワイトになってきています。
30歳にいくまでに年収1000万円を超えるのは余裕です。30歳前半で2000万円というのもザラです。
ただコンサル人口も増えてきておりマネージャー以上へ昇進するのが昔と変わらず難しいです。
コンサルティングファームのマネージャになれば晴れた一人前のコンサルタントです。
そこには一定のハードルがあると認識しておくのが良いと思います。
役職 | 年齢 | コンサル経験 | ベース年収 | 業績賞与 |
---|---|---|---|---|
アナリスト | 22~28歳 | 0~3年 | 500万~800万円 | 固定給の20% |
コンサルタント | 25~35歳 | 0~6年 | 900万~1300万円 | 固定給の20% |
マネージャー | 28~40歳 | 2~10年 | 1400万~2000万円 | 固定給の30% |
プリンシパル | 32~45歳 | 5~15年 | 1700万~2500万円 | 固定給の30% |
パートナー | 35歳以上 | 7年以上 | 2500万円以上 | 業績次第 |
参考記事:ファーム別の年収はこちら
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