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中途コンサルは使えない、は本当か【使えないと言われない方法もお伝えします】

コンサル業界へ転職したい人「中途でコンサルになると大変そう。中途は使えないという話を聞いたことがあるし・・・」

この記事ではこういった疑問にお答えしていきます。

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本記事の内容

  • 中途コンサルは使えない、は本当か?
  • 使えないと言われないために身に着けておくべきこと
  • まずは、明日からできることをやろう

私は新卒で経営コンサルタントとして働き始めましたが、その中でも様々な中途採用の方ともお仕事してきました。その経験から、世間で言われている「中途コンサルは使えない?」といった疑問についてお答えしていきたいと思います。

経営コンサルタントに転職することが不安な方も、転職が決まった方も是非読んでコンサルタントとして活躍して下さい。

1. 中途コンサルは使えない、は本当か?

結論から言うと、全くそんなことはありません。中途コンサルでも優秀な方はたくさんいますし、むしろマネージャー以上のポジションには中途の方が多いです。

つまり、中途コンサルの方でも大活躍されている方が多いです。

ではなぜ「中途コンサルは使えない」というような話が出てくるのでしょうか。

中途コンサルは入社後1年はすごく大変だから

ぶっちゃけると、入社してすぐに活躍する人はかなり少ないです。それはコンサル業界の働き方やマインドセットを変えていくのに時間がかかるからです。

事業会社から転職されてきた方からよく話を聞くのが、

  • 仕事のスピード感が前の会社と全然違う
  • これまで構造化などは意識していなくて難し
  • PPTのスライドを作ったり、分析作業も今までのレベルより高いのでついていくのが大変

こういった話を聞きます。

これは的を得ているかなと思います。新卒でコンサルタントになろうが、中途でコンサルタントになろうが、同じことで悩みます

結果的に、社会人歴が高いけど、コンサルタントの働き方は新卒同様に鍛えていく必要があるので、中途は”社会人歴が長いけど”新卒コンサル2-3年目よりは、作業スピードなどが遅いよね。ということで、”使えない”という言葉で表現されているだけです。

結局中途で入ったとしても、コンサルタント1年目なので、当然なことなんです。だからめげないで下さいね。

中途コンサルですぐに立ち上がる人

中途コンサルの方ですぐに仕事に順応して、価値を出していく方も一定数いらっしゃいます。こういう方の特徴としては、”とにかく素直”ということです。

自分より年下の新卒コンサルからいろいろ教えてもらい、過去の働き方や自分の実績は横において、新しく学ぶぞ!というマインドで働いている方はすぐに対応します。

元々中途で社会人経験がありますから、ベースはあるので吸収が早いのかもしれませんね。

頑なに自分のやり方にこだわると中途コンサルは上手くいかない

反対に自分のやり方にこだわる中途コンサルの方はうまくいきづらいです。どうしても、昔のやり方に頼りたくなる気持ちがありますが、やっているゲームが違うと思っていただく方が良いと思います。

コンサルタントは網羅的に考えたり、情報を整理したり、事業会社ではやらなくてよいレベルまでやったりします。そこで、前職基準のスピード感、アウトプットの質でいいだろう、という気持ちで仕事をすると、間違いなく詰められちゃいます。

これも経験なので、そうした失敗をした時に、振り返り対応していくことが出来ればすぐに慣れていくと思います。

繰り返しますが、中途コンサルの一番大切なことは素直さです。

2. 使えないと評価されるとどうなるのか?

コンサル業界では使えないと評価が定着してしまうと難しい側面があります。

一般的にコンサルティングファームはプロジェクトへのアサイン型で所属するプロジェクトが決まります。その際に使えない評価がされてしまうと、次のプロジェクトでも「使えない」という評価が広がり、マイナススタートでの評価から始まってしまいます。

一度使えないと評価がついてしまうと挽回は相当な苦労が伴うので、最初にいかに「つかえない」と思われないようにするかが大切です。

使えないと評価されてしまう中途コンサルの特徴

各ファームのマネージャーなどに話を聞いていく中で、使えないと評価されてしまうコンサルタントには共通する特徴がありました。

  • 自分で主体的に仕事を進められない。指示待ち。
  • 必要なスキルアップや業界知見のキャッチアップを怠る
  • これまでの経験や成功体験に固執して、過去の自分を捨てられない
  • プライドが高く、上司や年下の先輩からのアドバイスを素直に聞けない

自分で主体的に仕事を進められない。指示待ち

使えない中途の1つ目の特徴が、自分で主体的に仕事を進められず、指示待ちになってしまうという点です。

コンサルタントの仕事は、事業会社よりも3倍以上短い期間で仕事を進められます。また、クライアントが日々困っている仕事なので当然正解はありません。その中で、言われたことをする=正解を探す、というマインドで仕事をしてしまう中途の方は少なくありません。

中途でコンサルになる方は一定の社会人歴がある方が大半ですので、一人で自走して自分ならこう考えるというアウトプットを出す必要があります。この壁を乗り越えられずにうまく成果が出せないという方がたくさんおられます。

中途入社でも初日から主体的に動くことは難しいかもしれませんし、誰もが経験する道です。しかし、まずは「自分ならこうするのが良いのでは」という考えを持つところから始めていくとよいでしょう。

働き方で悩む方は気軽に無料相談にご連絡ください。

必要なスキルアップや業界知見のキャッチアップを怠る

使えない中途コンサルの特徴2つ目が、アサインされたプロジェクトに必要なスキルや業界知見のキャッチアップを怠るという点です。

使えない中途コンサルの特徴1つ目でお伝えした通り、コンサルタントはクライアントが悩んでいる課題に向き合う必要があります。当然、あなたがその業界の知見や、分析するスキルが不足している場合もあります。

しかしながら、コンサルタントとしてキャッチアップし、常に自分を成長させることができない場合は、「使えない」と判断される可能性があります。

まずは、プロジェクトにアサインされたら業界に関する本を5冊読むなど、できることから始めましょう。

これまでの経験や成功体験に固執して、過去の自分を捨てられない

使えない中途コンサル3つ目の特徴が、これまでの経験や成功体験に固執してしまう点です。

繰り返しですが、コンサルタントは事業会社と働き方が大きく異なります。仕事のスピードもそうですが、問題解決のやり方、仮説検証、ロジカルシンキングなど、事業会社ではつかいこなしているひとが少ないスキルで仕事を進めていきます。

そのため、過去の従来の働き方や思考を捨てられない場合は、「使えない」と評価されてしまう可能性があります。

コンサルティング会社に入ったらまずは、新卒になった気持ちで過去の成功体験は知恵として一旦しまい、まずは新しい働き方を身に付けましょう。

プライドが高く、上司や年下の先輩からのアドバイスを素直に聞けない

使えない中途コンサルの特徴4つ目が、アドバイスを素直に聞けないという点です。

コンサルタントに入ると事業会社ではあまりなかった、年下の上司というのもたくさんいます。コンサル業界は特殊で新卒の方が中途コンサルより圧倒的に仕事ができてしまいます。

まずはこの事実を受け入れるところから始めてください。受け入れられずに、人生経験として先輩だから、とか、事業会社で大きな成果を出していたから、という理由でアドバイスを素直に聞けない方がいます。

こうなっていしまうと、「使えない」と評価されてしまう可能性があります。

3. 使えないと言われないために身に着けておくべきこと

中途コンサルで入社するまでにできれば身につけておきたいことをお伝えしておきます。

それは、”コンサルタントのマインドセット”です。

中途コンサルはまずはマインドセットを切り替えよう

新卒でも中途でもコンサルタントの求められることは、”成長スピード”です。当然その素養を認められて、難しい就職・転職面接を突破した皆さんです。

それでも、成長スピードがうまく波に乗らず、うまく立ち上がれない方がいますが、その理由は”マインドセット”にあります

持つべきマインドセットは自分事”オーナーシップ”です。

コンサルタントになったからには、プロジェクトを自分事としてとらえることが必要です。

ありがちなのは、仕事が降ってくることを待つ、言われたことだけそのままやる、という方もいますが、これでは”使えない”といわれるリスクが高いです。

自分がプロジェクトの一員としてクライアントに価値を提供するという意識で取組むことで考えるようになると思います。

  • このタスクはお客さんにとってどんな意味があるんだろう?
  • 振られたタスクは調査だけど目的は〇〇だから、この情報も必要だな

という形で、オーナーシップを持つことで主体的に仕事に取り組むことができるはずです。

中途コンサルが立ち上がるためのTips

細かなTipsもいくつかご紹介しておきます。

  • タスクを振られたときには、目的・ゴールを確認する
    • これ読んでおいて等、雑にタスクを振られるときがありますがその時は、目的によってアウトプットが変わるため確実に目的を聞いておきましょう
  • 休暇中に過去成果物資料を眺め、スライドを書く力を鍛える
    • コンサルに入りたてはスライドは間違いなく上手く書けません。過去の先輩の練られた資料を見て、書き方を学びましょう。
  • 分からないことがある場合は、仮説とセットで、クローズドクエスチョンで質問する
    • 仮説なしに聞くと馬鹿っぽく見えるので、こういう理解でよいですか?問う形で確認しましょう
  • 電話をためらわない
    • コールドコールといいますが、突然IRなどに電話をして情報を聞くことがあります。電話は慣れておきましょう

スキル面ではまず基本を身に着けよう

コンサルタントの基本スキルはたくさんありますが、最も身に着けておくべきは”頭の使い方”です。

頭の使い方とは、”自分で問いを分解して、タスクに落とし込めるようになること”です。これが難しいのですが、時間が少しかかっても必ず身に着けるべきものかと思います。

働き出すとマネージャーからは、「○○を検証しておいて」とか、「これのリサーチしてくれない?」という感じで仕事を振られることがあります。

このときに、皆さんがまず問いは何か?を整理し、分解していかないといけません。

例えば、ターゲットは誰にすべきか?という内容であれば、

  • そもそも今誰が何をどの程度買っているか?
  • その中で、伸びていきそうなセグメントはどこか?
  • 自社商品との親和性はあるか?

等自分で問いを立ててその仮説を検証してく必要があります。

このように自分で問いをしっかり立てていけるということは、コンサルタントとして非常に大切ですので身に着けてほしいと思います。

おすすめ記事:コンサルの頭の使い方が学びたい方へ

3.まずは、明日からできることをやろう

まずは明日からできることをやりましょう。途中に書いたTipsなどは明日からできますよね。

頭の使い方などは難しいですが、本を読んだり、講座を受けたり世の中には学べる方法がたくさんあります。まずは正しい型を理解し、使ってみて学んでいくのが良いと思います。

中途コンサルとして皆さんが活躍できることを応援しています。私も負けずに頑張りたいなと思います。

下記参考ご紹介しておきますので、ぜひご活用下さい。